当社「國貞」の名前の由来は、鉋(かんな)の名前から来ています。創業者は15歳で鉋を自分で作り始めて、上京し木場の界隈で金物屋さんに売ってもらっていました。

創業者が、鉋の刃をペロリと舐めて良い鉄が悪い鉄か判断していたのを、思い出します。

現代の道具は、何か味わいと言う物が少し欠けている様な気がします。いかにも工業的で、まぁスマートフォンにもジョブズさんは、その味わいを感じているわけで、私の見方が古いのかもしれません。しかし一枚一枚違う出来上がりの刃を見ると、暖かさや趣を感じられますね。

以前、鍛冶屋さんの仕事場を覗いた事があります。焼いた鉄を叩くとパッと、火花が飛び散るあの風景はどこか今では懐かしく、「昔おじいちゃんが…」の世界でした。

今、日本の刃物は世界中で注目されています。しかし後継者もいなくて、作る人もいません。確かに3K(きつい・汚い・危険)で、「気合い」と「根性」の2Kも必要とくれば、後を継ぐのは難しい…

私が物に執着心が強いせいかもしれませんが。

昔、創業者が作った刃を目の前に、思いにふけって心が温かくなるのは私だけでしょうか?

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